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大流行中!今すべきノロウイルス対策~飲食店・対策編~

2015.03.19

ノロウイルスの特徴を踏まえて対策を!

冬はインフルエンザと同様、ノロウイルスが猛威を振るう季節です。
前回のコラムでは、ノロウイルスが持つ「アルコールへの抵抗力」「再感染のリスク」「空気感染の可能性」という3つの特徴をご紹介しました。そこで、今回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、これらの特徴を踏まえたうえで、飲食店でやっておくべきノロウイルス対策についてご紹介します。

ノロウイルスを徹底的に排除せよ!

ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、わずかな数が口に入るだけでも感染してしまいます。そのため、飲食店での対策が不十分な場合、集団感染につながることもあり、お客様に大変な思いをさせてしまうばかりか、お店の衛生環境への信頼をなくしてしまう可能性があります。以下で、飲食店でとくに気をつけるべき3つのノロウイルス対策をご紹介しますので、ぜひ各店舗で実施しましょう。

対策1.調理器具などの消毒

様々な食材に触れる調理用具やその調理用具を洗う洗浄用具は、十分に消毒しておかなければなりません。ノロウイルスは一般的な石鹸やアルコールによる消毒の効果が出にくいウイルス。除菌を行うには、85℃以上の熱を60秒以上加えるか、塩素系消毒剤(※)で消毒する必要があります。  ※調理用具などには、台所用塩素系漂白剤10mlに対し、2Lの水で薄めたものを使用します

■消毒のポイント■
<まな板>中性洗剤で十分に洗浄したあと、熱湯または、塩素系消毒剤に浸けて消毒します。その後、よく乾燥させ、使用時にも軽く洗います
<スポンジ/たわし>使用後、洗剤が残らないようによく水洗いします。その後、熱湯または、塩素系消毒剤に浸けて消毒します。複数のスポンジを用意し、使用/消毒のサイクルを保ちましょう
<台ふきん>よく水洗いしたあと、熱湯や塩素系消毒剤で消毒します。その後、天日でよく乾かしましょう

対策2.調理時の注意事項

調理を行う際にも、料理にノロウイルスが付着しないよう、以下の点に細心の注意を払いましょう。

■消毒のポイント■
<下準備>生肉や魚介類を触ったあとに加熱工程のない調理を行う場合は、必ず十分な手洗いをしましょう
<加熱調理>加熱工程のある料理をする際には、十分な加熱(85℃以上で60秒以上)を行いましょう。とくにカキ、アサリ、ハマグリなどの二枚貝は要注意です
<盛り付け>サラダや和え物、刺身などの盛り付け作業では、使い捨て手袋を着用しましょう。加熱工程のある料理を盛り付ける際も同様です
<その他>使い捨て手袋は、作業工程ごとの交換を徹底しましょう。また、手袋を脱いだあとの手洗いも忘れずに行いましょう

対策3.汚物処理の注意事項

吐しゃ物などの汚物は、大量のノロウイルスを含んでいる場合があります。経口感染だけでなく、処理不足による空気感染も防ぐため、適切な処理を行いましょう。

■注意事項■
●汚物を処理する際は、必ず使い捨てのマスクと手袋、さらにエプロンを着用しましょう
●汚物の処理には、塩素系消毒剤(※)を使います。消毒剤をよく染み込ませたペーパータオルなどでしっかり拭き取ってビニール袋に入れ、そこへさらに消毒剤を入れて殺菌したのち、密封して廃棄しましょう
●使用したマスクや手袋も同様の処理を行い、廃棄しましょう。エプロンは、85℃以上の熱水洗濯を行うとよいでしょう。熱水洗濯が行えない場合は、塩素系消毒剤に10分程度浸けたのち、洗濯しましょう
●処理したあとは、十分に換気しましょう  ※汚物の処理には、台所用塩素系漂白剤50mlに対し、2Lの水で薄めたものを使用します

十分な対策で安全なお店を目指しましょう!

感染力の強いノロウイルスは、小さなきっかけでも感染してしまいますので、油断は禁物。細かな部分にも十分に配慮する必要があります。ノロウイルスのリスクを完全にゼロにすることは困難ですが、お店の努力でゼロに近づけることは可能です。一つひとつの対策をもれなく行い、お客様に安心してお越しいただける店舗づくりを目指していきましょう。

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