汚れたカーペットをキレイに!汚れ別シミ落とし法!
2015.05.25

カーペットを汚してしまった……すぐに何とかしたい!
オフィスなどで用いられているタイルカーペットの汚れを、普段から気にしているという方は少ないかもしれません。これは、カーペットがもともと、汚れが目立ちにくいようにつくられているから。カーペットの繊維は、光が乱反射するように加工されており、多少の泥汚れなどはあまり気になりません。また強い汚れがついた場合でも、タイルカーペットの場合なら交換も容易なため、さほど気に留めない方が多いのかもしれません。
ただし、飲食物やインク類などで色の強いものをこぼしてしまうと、やはりどうしても目立ってしまいます。「汚してしまった直後に来客の予定……応急処置でキレイにしたい!」という状況もあるかもしれません。今回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、そんな“もしも”のピンチを乗り切る方法を伝授いたします。
汚れ種類に合わせてシミを落とそう!
汚れは大きく分けると「水溶性」のものを「油溶性」のものの2つ。水溶性の汚れは、泥汚れのほか、コーヒーやジュース、醤油、ソース、水性インクなどで、油溶性の汚れは、ドレッシングや油性インクなどです。もし、これらの汚れがついてしまった場合でも、適切な方法で対処すれば、ほとんど目立たなくすることができます。それでは、それぞれのケースでの対処法をご紹介しましょう。
1.水溶性の汚れ
水溶性ですので、基本的に水を使って汚れを落としていきましょう。
- 乾いた布などをシミの上に乗せ、汚れを吸い取っていきます。このとき、ゴシゴシこすったり、水をかけたりしてしまうとかえって汚れが広がってしまうことがありますので、注意しましょう。
- 食器用洗剤を水で薄めたものをキレイな布に染み込ませます。
- シミの上に乗せ、汚れが広がらないよう、外側から叩きながら汚れを布に移していきます。シミが目立たなくなるまでこの作業を繰り返します。
- 残った洗剤を取り除いていきます。霧吹きなどを使って濡らしてから、水を固く絞ったタオルなどで叩きながら洗剤を取り除きます。
2.油溶性の汚れ
油溶性の汚れは、当然ながら水では落ちません。
オフィスなどでも比較的すぐに用意できるものとして除光液を使うのが効果的です。
- 水溶性の汚れと同様、まずは乾いた布などをシミの上に乗せ、汚れを吸い取っていきます。ゴシゴシこすったり、水をかけたりしてしまうと汚れが広がってしまうことがありますので気をつけましょう。
- 除光液をキレイな布に染み込ませます。除光液は揮発性・可燃性が高いため、火気厳禁です。十分に注意しましょう。
- シミの上に乗せ、汚れが広がらないよう、外側から叩きながら汚れを布に移していきます。
- 食器用洗剤を水で薄めたものを布に染み込ませて、叩きながら汚れを布に移していきます。
- 最後に、水溶性の汚れと同じように、洗剤を取り除く作業で仕上げれば完了です。
まずは応急処置、ダメなら専門家へ
カーペットのシミを落とすうえでまず大切なのが、汚れの種類を把握すること。つけた汚れがわかっている場合は、上記の方法ですぐに対処してみましょう。もし、水溶性か油溶性かわからない場合は、まず水を固く絞ったタオルなどを汚れに押し当ててみて、落ちたら水溶性、落ちなかったら油溶性、と判断して次の対処を行うのがオススメです。また、上記はあくまでの応急処置ですので、本格的なクリーニングをしたい場合は、専門の業者へ依頼するとよいでしょう。
汚れとは、いつも突然できるもの。“もしも“のときにもすぐに対処できるよう、シミ落としのセオリーを覚えておきましょう!