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<汚れとお掃除の百科事典>洗剤の種類“漂白剤①”

2015.10.26

目立つシミやガンコな汚れには“漂白剤”

シミや汚れがついてしまった服を洗浄する際に活躍するのが「漂白剤」です。しかし、実はその中にもさまざまな種類があり、洗濯を誤ると衣類にダメージが与えられてしまう場合もあります。そこで今回の「汚れとお掃除の百科事典」では、漂白剤の特徴や種類についてご紹介します。

そもそも漂白剤とは?

化学反応によってシミや汚れを分解し、汚れを落としやすくするのが「漂白剤」です。家庭でよく使われるのは「酸化型漂白剤」と呼ばれるもので、種類には大きく分けて「塩素系」と「酸素系」があります。塩素系は漂白力が強い反面、白物以外には使えないというデメリットを持ちます。そのため、普段の洗濯には酸素系のほうが適していると言えるでしょう。

漂白剤がシミや汚れを落とす仕組みについて

漂白剤に含まれる漂白成分は、シミなど汚れの色素を分解する作用を持っています。また、漂白剤の中には汚れを落としやすくする洗浄成分も含まれています。この2つの成分が組み合わさることにより、分解された色素が除去されるだけでなく、繊維の奥に入り込んだ皮脂などの汚れを落とすことにもつながるのです。

漂白剤の種類と特徴

現在市販されている漂白剤は、主成分で分けると以下の4種類になります。

分類 酸化型漂白剤 還元型漂白剤
主成分 次亜塩素酸ナトリウム 過炭酸ナトリウム 過酸化水素 二酸化チオ尿素
系統 塩素系 酸素系 酸素系
形状 液体 粉末 液体 粉末
液性 アルカリ性 弱アルカリ性 弱酸性 弱アルカリ性
使用可否 色柄物 × ×
毛・絹 × ×

この中でも、日常的にもっとも手軽に誓えるのは粉末の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)です。色柄物にも利用可能ですので、用途も幅広いと言えるでしょう。ただし、毛や絹といったものには使用できませんのでご注意ください。なお、液体の酸素型漂白剤(過酸化水素)は、毛・絹にも利用ができますが、粉末のものに比べて洗浄力が落ちるという特徴があります。

また、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)は作用が非常に強力であるため、用途が白物に限るといったデメリットもあります。場合によっては、塩素の残留を防止する目的で脱塩素処理をするケースも。また、酸性タイプの洗剤と組み合わせて使用すると、有毒の塩素ガスが発生してしまいますので、注意しましょう。
ちなみに還元型漂白剤は、鉄サビ汚れを取り除くのに高い効果があります。鉄分を含む水で黄ばんだ衣類の漂白などに用いられます。

用途に合わせた漂白剤選びを

漂白剤には種類によって漂白ができるもの、できないものがあります。どんな衣服でどんな汚れがついているのかで選択肢は変わってくるでしょう。そのため、今回ご紹介した内容をよく理解したうえで、間違いのない漂白剤選びを行いましょう。

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