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<汚れとお掃除の百科事典>洗剤の種類“漂白剤②”

2015.10.28

漂白剤の効果的な使い方

前回の「汚れとお掃除の百科事典」では、「漂白剤」の特長や種類についてご紹介しました。今回は、漂白剤の使い方についてのアドバイスをお届けします。

汚れの種類に合わせて漂白剤を選びましょう

一口に“汚れ”といっても、それぞれに特性があります。洗剤を使って落ちるものもあれば、漂白剤を使わないと落ちないもの、さらには漂白剤でも落とせない汚れというものもあります。そのため、洗濯を行う際はまず汚れの選別を行い、それぞれにあった洗剤や漂白剤を使い分けることが大切です。

漂白剤で落ちる汚れとは?

漂白剤は以下のような汚れに対して高い効果が期待できます。

・ケチャップ ・ぶどう果汁 ・りんご果汁 ・血液 ・珈琲 ・黄ばみ(皮脂汚れ)
・赤ワイン ・紅茶 ・カレー ・口紅

なお、墨や接着剤、チューインガムでついた汚れは、漂白剤でもなかなか落ちません。一方、しょうゆやソース、ミートソース、人参果汁などは通常の洗濯のみで除去・回復できるケースが多いです。とはいえ、効果は条件によって変わりますので、それぞれの場合によって適切な方法を使うようにしましょう。

漂白剤のさまざまな使用法について

漂白剤にはさまざまな使用法があります。ここからは、酸素系漂白剤の3つの使い方についてご紹介します。

全体漂白の場合

黄ばみや黒ずみなどが衣類全体に付いてしまっている場合は、「全体漂白」を行うのが効果的です。何回も全体漂白を続けると、黄ばみや黒ずみの防止にも効果があります。

1.衣類を洗濯機に入れ、スイッチを押す
2.衣料用洗剤と酸素系漂白剤を、洗濯機に表示された水量に対して適切な量で投入する

塗布漂白

食べこぼしなどによってできてしまったシミや、襟・袖口の汚れ、汗ジミといった部分的な汚れには「塗布漂白」を行いましょう。直接汚れに液状の漂白剤を塗ってから洗濯を行う方法です。

1.汚れのある部分に液体酸素系漂白剤がしみ込む程度に直接塗ります
2.塗った後は放置せず、すぐに他の洗濯物と一緒に衣料用洗剤で洗います

つけおき漂白

時間が経ちって落ちにくくなってしまったシミや黄ばみ、黒ずみを落とす際には「つけおき漂白」を行います。

1.漂白剤と洗剤を使用量の目安に従い溶かし漂白液をつくります。なお、粉末酸素系漂白剤の場合は衣料用洗剤は不要です
2.衣料を漂白液に浸し、30~120分程度つけ置きします
3.水で十分すすぎます。もしくは漂白液ごと洗濯機へ投入し、他の洗濯物と一緒に洗います。なお、粉末酸素系漂白剤を使用していた場合は、衣料用洗剤も加えて洗濯機を回します

注意事項を守り、正しく漂白剤を使用しましょう

漂白剤は白いものをより白く、美しくしてくれるのに役立ちます。しかし、塩素系や酸素系などの種類にかかわらず、それぞれに使用上の注意事項があります。

<酸化型漂白剤>
塩素系
・漂白力が強いので、色柄物には使えない
・毛、絹、窒素を含んだナイロン、ポリウレタンには使えない
・白いものでも、ロゴやイラストが付いていると色はげが起こる
・酸性のものと混ぜると、有毒ガスが発生する
・臭気が強く毒性を持つ
・漂白後、繊維に塩素が残ると繊維が脆化する
酸素系
・ファスナー、ボタン、フックなどの金属物や、合金属染料で染められたもの、金糸、銀糸に使うと変色の原因になる
・粉末タイプは毛、絹の繊維製品に使用しないほうがよい
・粉末タイプは、衣類の色が落ちやすい

<還元型漂白剤>
・色柄物の衣類は脱色される可能性があるので使わない
・ファスナー、ボタン、ホックなどの金属製の付属品への使用は避ける

詳しくは、それぞれの製品の裏のラベルに記載があります。ご使用の前には必ず一読し、危険や問題がないかを確認してから利用するように注意しましょう。

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