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<汚れとお掃除の百科事典>洗剤を極めよ!種類別の使い分けアレコレ~後編~

2014.06.25

適切な洗剤を使ってピカピカに!

いくらこすっても落ちない汚れ……困りますよね。でも、その汚れがなぜ落ちないかを考えたことはありますか? 「汚れが頑固だから」――確かにそれもあるかもしれませんが、それだけが理由ではないかもしれません。

汚れを落とすにはたくさんの種類の中から適した洗剤を選び、使うことが重要です。今回の「プロが教える職場・店舗の清掃方法とコツ」では、前回にひき続き、用途に応じた「洗剤の使い分け~後編~」をお届けします。

「酸性系洗剤」と「溶剤」

前編では、6種類に大別される洗剤のうち、「中性洗剤」「弱アルカリ性洗剤」「アルカリ性洗剤」の3つをご紹介しました。今回はそのほかの3つ、「弱酸性洗剤」「酸性洗剤」「溶剤」をご紹介しましょう。

弱酸性洗剤

弱酸性洗剤は、水周りに白く付着したカルシウム分を分解する働きがあります。塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生して大変危険ですので、事前に成分を確認してから使うなど、十分に気をつける必要があります。

【用途】
シンクや蛇口、鏡などに付着した水あか、石けんかすなど

酸性洗剤

塩酸などを主成分とした強力な洗剤です。頑固な水あかのほか、こびりついたカビや便器の尿石、鉄さびなどに効果を発揮します。効果の強力さゆえ、素材を傷めてしまうこともあり、とくに、タイルや人工大理石などを用いている場所には使えません。もちろん、塩素系漂白剤と同時に用いるのは厳禁です。

【用途】
トイレの頑固な汚れ、こびりついたカビ、黄ばみなど

溶剤

溶剤は、アルコールやシンナー、ベンジンなど、油を溶かす性質を持つ物質のこと。油性マジックの汚れ落としなどに効果を発揮します。プラスチックなどの素材を傷めることがあるため、使用時には注意が必要です。

【用途】
固形化した油汚れ、油性マジックの汚れなど

洗剤を極めることは掃除を極めること!

2回にわたって洗剤の種類と用途についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。汚れに合っていない洗剤でいつまでもゴシゴシやるのは時間と労力の無駄。「なんだか落ちにくいな」と感じたときは、洗剤の種類をチェックして汚れに対して適したものに変えましょう。きっと、掃除がワンランク気持ちのいいものになるはずです。

また、洗剤を適材適所で使えば、使用する洗剤の量も少なくて済みますから、コストの削減にもつながります。まさに、「洗剤を極めるものは掃除を極める」と言っても過言ではないのです。ぜひ、洗剤を自在に扱える「洗剤マスター」になって、お掃除を楽しんでみてくださいね!

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