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学校でのまん延を防ぐ!インフルエンザ対策

2015.12.03

インフルエンザから子供たちを守りましょう

毎年冬になると流行するインフルエンザ。特に多くの子供たちが集まる学校では、一人が感染すると一気に拡がってしまうこともあり、非常に危険な存在です。そのため、学校側でも早期の対応や、予防のための指導を行うことが重要です。そこで今回は、学校での感染拡大を防ぐためのインフルエンザ対策についてご紹介していきます。

早期感知・早期対応の重要性

インフルエンザの早期完治・早期対応が重要であることを示すある事例をご紹介しましょう。季節性のインフルエンザウイルスには、「A(H1N1)亜型」「A(H3N2)亜型」「B型」の3種類があります。この中で、平成21年に流行した新型インフルエンザは、「A(H1N1)亜型」でした。当時の報道によると、国内における海外渡航歴のない最初の患者は神戸の高校性。この生徒が通う高校では、最大で全体の5%強に相当する、全校生徒995人中52人の欠席が確認されています。
高校は小学校に比べ、休校措置がとりにくい傾向があるため、どうしても対策が後手に回りがちです。しかしこの事例から、インフルエンザの感染拡大を防ぐためには早期の感知と対応が必要なことが改めてよく分かります。感染者の少ないうちに異常を発見して情報共有・周知を行い、早期対応に努めることが、学校という場所では非常に重要なのです。

学校における健康観察

学校は多くの学生が集団生活を送っている場です。そのため、インフルエンザの感染が拡がりやすい環境と言えるでしょう。地域への感染拡大を防ぐ意味でも、生徒さんおよび職員に、以下のことを守るよう指導しましょう。

(1)  インフルエンザが流行する時期には、登校前の検温など健康観察の徹底を行う
(2)  熱や鼻水、咳、喉の痛みはインフルエンザの症状の可能性があるので、連絡したうえで休む
(3)  体調不良を感じた際には早めに病院へ行き、医師の指示に従って自宅療養をする

インフルエンザ予防のための保健指導

インフルエンザを予防するには、以下のようなポイントに注意することが大切です。感染が拡大する時期はもちろん、普段から心がけるよう学校側でも保健指導を行いましょう。

1.手洗い・うがい
感染症予防の基本は帰宅後の手洗い・うがいです。習慣化することにより、インフルエンザだけでなくさまざまな症状の予防につながります。

2.咳エチケット
咳やくしゃみといった症状がある場合には、周りの人への感染を予防するために、マスクを着用しましょう。マスクがない場合はティッシュで口と鼻を押さえ、1m離れた位置で周りの人から顔をそむけてするよう心がけましょう。

3.予防接種
インフルエンザワクチンの予防接種は、ある程度発症を抑えたり、重症化を防いだりする効果があります。高齢者や基礎疾患のある方に効果が高いと言われていますが、若い方であっても積極的に受けるようにしましょう。

4.部屋の換気と適度な湿度
空気の乾燥は、喉の粘膜の防御機能低下につながり、インフルエンザ感染のリスクを高めます。そのため、乾燥しやすい室内では加湿器などを利用し、50~60%の湿度を保ちましょう。また、定期的に部屋の空気を入れ換えることも大切です。

5.規則正しい生活と休養、バランスのよい食事
インフルエンザは体の免疫力が低下した時にかかりやすくなります。そのため、普段から体調を整えるために、規則正しい生活習慣と十分な休養、バランスのよい食事をとるようにしましょう。

子供たちが安心して通える学校であるために

インフルエンザが流行する時期には、医療機関も混みあうなど、すぐに診療を受けられる保証はありません。そのため、何よりも大切なのは感染しないことです。そのためにも、今回ご紹介したポイントなどをしっかり指導し、子供たちが安心して通える環境を守っていきましょう。

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